プロローグ

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真理 「そうだったんですか~、あたしは副校長から依頼を受けたんです~。なんでも~だいぶ  前からセーラー服にモンペの女の子が夜になると校内を徘徊するから除霊してくれって~」 安楽 「モンペ? セーラー服?」 和美 「うわー、それガチでヤバそう」 安楽 「待って和美、その徘徊する子はさっきの子じゃ無いわよ」 和美 「……あっ、そっか。じゃあさっきの子はー」 真理 「えつ? えっ?」    交互に和美と安楽を見る真理。 安楽 「あら、あんたわかんないの?」    木の影から育美が現れる。 育美 「あ、あの、そのことについてお話があるんです」    育美がゆっくりと和美の方へ近付いてくる。    真理が振り向き、お札を取り出して育美に襲い掛かる。 真理 「と、取ったーー!」    和美が真理の手を取り、グルン、と一回転させると真理の体も回転する。 真理 「ギェ! お、おしりが~、いたいの~」    涙を流しお尻を押さえて悶える真理。 育美 「わっ! 凄い、合気道ですか?」 和美 「え、ええまあ。真理さん、ステイ! いきなり投げたのは謝りますけど」 真理 「酷いですよ~、宮崎さあん~。お仕事なのに~」    涙目で和美を睨む真理。     
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