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地の声「おや、神様登場です。人の年齢にすると二十代前半かギリギリ十代てぇ所でしょう。悪 戯っぽく目が笑ってます。あ、お酒の香りがしますね」
上気した顔に優しい微笑みを浮かべるアリスノヒメ。
和美の声「あぁ綺麗、この波動は……、神様ね。初めて見るなぁ、何の用だろう」
見つめ合う和美とアリス。
アリス「うっ!」
アリスの顔が青くなり、頬が膨らむ。
地の声「おっと、これはー」
アリス「ゲ――――……」
…の音 ビチャビチャ、びちゃ。
地の声「うわー、神様なのに、綺麗なお姉さんなのにー」
いきなり吐くアリス。
キラキラと輝く物が和美のベッドに広がる。
和美 「ち、チョ! なんばすっと!」
袖で口を拭きながら、そのままベットの横に降り立つアリス。
「あーー、ゴメンネ。今日ちょっと飲み過ぎちゃって」
ホカホカと湯気を立てるキラキラ光る光の中に半壊したホッケとタコワサ、焼きおにぎり が映し出される。
アリス「あーあ、せっかく食べたホッケとタコワサと焼きおにぎりが……」
アリスの後ろに岩の様な物が盛り上がり、人の形となる。
安楽 「もう、アリスちゃんたら、これで口をゆすぎなさぁい」
アリスの後ろに現れたのは金銀パール派手な袈裟を着けた少しナョッとしているが、美男 子僧侶の安楽(102)がアリスに竹の水筒を渡す。
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