ザ・地蔵レディ

プロローグ

アリス「似たようなもんじゃん！　いやそのまんまじゃん！　あ……、えっと、何だっけ？　まあ　　いいわ」
　　　目を閉じる和美。
和美の声「そんな、ワザとじゃ、それに私も被害者ー」
アリス「そんなの関係ないのよ、結果が全てなの」
　　　目を開きアリスを凝視する和美。
アリス「でねでね、結局アンタが地蔵を壊してるわけ」
　　　安楽から離れて懐からファイルを取り出すアリス。
アリス「ヒック、えーーと、馬に？　この馬ってー、まあいいわ問題は飛ばされた時地蔵まで巻　　き込んだってーヒックこと」
　　　安楽が和美に顔を近づけ覗き込む。
和美の声「キャ、ちか、近いよ。でも美形だから許す」
安楽　「アンタがぶつかったから、アタシ、壊れちゃったのよ。責任取っ手よね」
　　　睨みつける安楽。
和美の声「えっ、何よ！　私のせいだって言うの！？」
　　　睨み返す和美。
安楽　「ムッ、これでは子供が救えないわっ、ど・う・し・て・く・れ・る・の！」
　　　睨み負ける和美。
和美の声「うっ、わ、私のせいじゃ……、ないもん」
　　　目をそらす和美。
　　　安楽の頭をぺチぺチと叩くアリス。
アリス「止めなさいって、和美怖がっているでしょ」
安楽　「わ、分かったわよ。もう、気楽に頭触るの止めてくれる？」
　　　和美から離れる安楽。
和美の声「ふ～～、助かった」