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自宅に帰ってから睡眠科学研究所のホームページを見てみると、主に睡眠に関する研究内容の説明があって、私には理解できない研究論文などが数多く掲載されていた。
分からないなりに読み進めてみると、夢に関する説明が次のように書かれていた。
『睡眠には、レム睡眠と呼ばれる身体を休める眠りとノンレム睡眠と呼ばれる脳を休める眠りがあり、どちらの睡眠でも夢を見る。
レム睡眠時の夢は、ストーリー展開があってドラマ仕立てのようになっている場合があり、わりとはっきり思い出せるものが多く、目が覚めた時にどんな夢だったかを他人に説明できるケースが多い。
ノンレム睡眠時の夢は、内容は平凡で、はっきり覚えていることはあまりなく、目が覚めた時になんとなく夢を見たような感覚が残っていたとしても、どんな夢だったかを他人に説明できないケースが多い。』
私の場合、睡眠中に夢を見たような感覚が残っているが、どんな夢なのか思い出せない。
この研究所では、夢の内容を再生できる装置を開発中で、被験者として協力してくれる人材を探しているという記載があった。
私の不眠症が解消されるようには思えなかったけれど、自分が見ている夢がどのような内容なのか知りたいと思って、この被験者として協力してみようと考えた。
明日は授業後の部活もないため、授業が終わってから睡眠科学研究所を訪ねてみようと決心した。
翌日、高校のお昼休み時間中に睡眠科学研究所に電話をしてみると、仕事は17時30分に終わるけれど、協力していただけるなら待っていてくれるという話だった。
さっそく私は、高校の授業が終わってから睡眠科学研究所を訪ねてみた。
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