767人が本棚に入れています
本棚に追加
/247ページ
「すごいな!なら、なおの事荷車は処分するべきではないな!隠しておけるのならば
村に置いておく方がいい!いざ何かあった時には村全員で移動できるからな」
族長をしているだけあって先を読む力はあるようだ、口は悪いけど!
「しかし警備のレオンから邪魔になるので早くなんとかしろと再三言われてます」
「よし!レオンはわしから言っておこう、村の奥に使っていない倉庫がある、そこを
大きく改装してそこに隠すことにしよう」
「ありがとうございます、よろしくお願いします」
すっかり夜も更けたが、帰る前にトラックから使えそうな物と私物を出そうと
トラックに向かった、ルームライトを点け車内をゴソゴソと探し、以前バックパックに
詰めた中に荷台から米を1袋5kgを入れて持ち帰ろうとした、するとまた、あの嫌な
声がした。
「おい!何をしている?」
「ああなんだレオンか、荷物の整理だよ、族長に話をしたから荷車の件は
また説明があるよ」
と言いながら外に出た、その後ろからレオンが何かを呟いた!
これは?呪文の様に聞こえ振り向いたがレオンが魔法を唱えている姿を
見た後は記憶がなくなった。
「こいつさえ!こいつさえいなければ!」
倒れる啓太を見下ろしていたレオンは人が居ないのを確認すると
啓太を担ぎ村を出た。
最初のコメントを投稿しよう!