珍しいペットを飼うことになりました。

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ミニドラゴン改めホワイトドラゴンはなんだかとても私に懐いております。 サイズ的には小さめのカンガルー位かな? さっきから頭を撫でろと目の前で頭を垂れています。 きっと褒めて欲しいのね! 「ありがとう!あなたのお陰で助かったわ!」 そう言うとまた 「キュウ~ン」 と鳴く。 「アル!この子私の言葉がわかるみたいよ!」 「ドラゴンは賢いからな…でもこんなに懐っこいなんて驚いたよ。」 アルも驚いているようだった。 「それにしても、絶妙なタイミングで現れたわね。」 「正しくドラゴンの恩返しだな。」 アルが笑いながら言う。 「さて、これからどうしましょう?」 「取り敢えず俺は魔物が昼間の湖付近に出たことを報告に行かなくてはならなくなった。」 「このホワイトドラゴンちゃんは?捕まっちゃう?」 前回檻の中にいた姿にはもうしたくないって思ったのよね。 「取り敢えず……報告だけは入れるよ。どうなるかはまだわからないが。」 「そっか……あなたはお利口さんだから自由にしてもらえるといいわね。」 そう言って頭を撫でる。 軽く翼を揺らして喜んでいるみたい。 「アル、じゃあ帰りましょう。」 報告はきっと早いほうがいいわよね。 「あなたとはお別れね。今日は本当にありがとう。」 ホワイトドラゴンに挨拶をして馬に乗る。 名残惜しい気持ちもあるけれど、仕方ないわよね? 急いで帰宅して、マリー達には驚かれたけど事情を説明すると怪我がなかったことに安堵された。 アルは私を下ろすとすぐに報告に向かった。
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