私の望みは・・・

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「良かったわ。もう帰ってこれないかもしれないと不安だったわ。あなたが来て数ヶ月だけれども、あなたはもうここの家族だから……本当におかえりなさい。」 なんてあたたかい人なんだろう。私もお母様をぎゅっと抱きしめる。 「キュウ~ン?」 足もとからハクの声が聞こえる。 「もちろんこの子もうちの子よ。」 そう言ってお母様はハクも抱きしめてくれました。 あ~なんか涙が出ちゃう。 スタンリー家はみんないい人過ぎだわ。 「お母様、アップルパイをお土産に買ってきたのでお茶にしませんか?」 そう言うと、アルにそっくりな笑顔で頷かれた。 美味しいお茶とアップルパイを食べた後、部屋に戻ってひたすら作業です。 基本的に王宮としてはヒーラーとして使える製品が欲しいのよね? だとすると美容関係はまず除外して……痛み止めに感染防止に傷、止血、浮腫改善……エアーフレッシュナーとオイルがメインかな? 「今日はオイル関係を作ろうと思うわ。瓶の消毒をお願いね。」 マリーとサリーにお願いする。 そうして夕方まで黙々と作業しました。 「いつの間にかもう夜ですね!」 マリーが顔を上げた時に窓から見える景色が暗いことに気付き声を上げる。 私とサリーもその声で顔を上げる。 遠くでハクは寝ている。 「本当だわ!あっという間だったわね!でもこれが怪我をした人たちへ使われると思うと頑張りがいがあるわね。」 そう言うと2人とも頷いてくれました。 新しい事を始める時って大変だけど結構ワクワクするものね! やりがいのある仕事がしたいと思っていたけれど…今がそうなのかもしれない…… アルが帰ってきたらお礼を言わなきゃね。
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