アルからのプレゼント

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爽やかな風が部屋に中に入ってきたところで目が覚める。 窓のところにサリーが居るのが見えた。 「サリー、おはよう。いいお天気ね。」 「おはようございます。ユーリ様、本日はお出かけのお支度がありますので午後はお仕事をお休みして下さいね。」 にっこり笑って言う。 半日しか仕事が出来ないと言われ慌てて支度をする。 「そんなに出掛けるのに準備が必要なの?」 作業をしながら言うと… 「もちろんです!王宮の晩餐会の予行練習をするんですよね?」 と当たり前の様に言われる。 「そうです……」 抵抗出来ません(笑) 午前中ひたすら作業に没頭しました。 お昼は簡単にサンドイッチを食べてお支度です。 湯浴みをして、全身マッサージをしてもらい……お顔のマッサージも受けます。 幸せです。 そして髪の毛のパックまでしてもらいました。 こんなにしてもらって良いのかしら? そして素敵なドレスをマリーが持ってきてくれます。 ベアトップのエメラルドグリーンのロングドレス! ちょっとグラデーションになっていて、下の方に行くにしたがって白っぽい感じになっている。 ウエストのくびれの下あたりからは布が重ねてあってボリューム感あってとにかく可愛い!おまけにピンクの薔薇が1箇所飾ってあるのがまた素敵です! 思わずドレスに釘付けな私です。 「こんな素敵なドレスを私が着ていいのかしら?」 「アルフレッド様がお選びになったんですよ。」 マリーが教えてくれる。 「アルが?そっかアルが選んでくれたのね。」 ドレスを撫でながら呟く。 素敵なドレスがより一層愛しく思える。 「さぁ、ユーリ様!気合を入れてコルセットを締め上げますよ~!」 マリーの声掛けで我に返る。 私ったらひとりの世界に入ってたみたいです。 そしてその言葉通りにぎゅうぎゅうと締め上げられております。 「マリー!苦しいです。もういいんじゃないかしら?」 思わずサリーに助けを求めてしまいます。 「サリー、もういいわよね?」 「そうですね…そのくらいで大丈夫でしょう。きっと素敵なシルエットになりますよ。」 少しの間が気になりましたが、とりあえずオッケーが出て安心しました。
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