第二章

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「今日のご飯なに?」 「今日は、野菜炒めだからさっさと作っちゃって。」 「はーい。」 野菜を切り、炒めていると母が 「あー、もう。なんでもうちょっと要領よくできないかな。」 と言って、炒めている箸を私から奪い取った。 母は私を睨みながら 「ほんと、お兄ちゃんと違うわね。」 また、この言葉だ。 生まれた時から言われている。 「ご、ごめんなさい…。」 「もう、いいから部屋の片付けでもしといて。」 と、母は大きいため息をついた。
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