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「巷で流行っている覚醒剤か」 「「パージインパクト」の隕石から検出された成分から造っているらしいな。服用すると身体能力が急激に上昇する一種のドーピングのような物と聞いている」 レイとコニーも、この覚醒剤には目を光らせていた。 「ご名答。かつてチキュウでも覚醒剤と呼ばれている薬が流行っていたみたいですよ」 「あくまで、聞いた話なんだが、服用すると狂暴化するとか…」 コニーは恐れていた。 「それは、これから確認できるぞ」 話をしているうちに、フレディの情報があった人里離れた山奥の工場に着いた。 そこは煙突が並ぶ巨大な工場で、ここもまた建設途中のようだ。 「どこに行っても工事中だな」 「生まれた瞬間から耳には重機やハンマーの音が鳴り響いている。慣れたものだ」 レイが皮肉に答え、二人はトランクの防弾チョッキを取り出し装着した。胸には大きくC.P.Dと書かれていた。 一方、カートの遺族の元を去ったレディは、橋で1台の黒い乗用車とすれ違った。 一瞬だったがその車の運転手と目があった。レディはスピードを緩め路肩に止めた。 「今の車…」 何かを感じたのかRギアを入れ、その車の後を追う レイとコニーは二手に分かれ扉の両端に付き、アイコンタクトをとって突入した。 「コロニー警察です」 レイが先頭に立ちバッジを見せた 工場内は沈黙し作業員が一斉に振り向いた。 二階のプレハブ小屋内から見ていた人影がフレディと思われる。 「おい、二階の窓」 コニーが、顎で指す 「フレディ・エリクソン?」 レイが見上げた瞬間フレディは勢いよく振り返り逃走を計った 「おい!あんた!」 コニーが反射的に階段の方に走った。その瞬間、作業員の一人がコニーに銃を向けた。 「コニー!銃だ!」 レイが腰のホルスターから銃を抜いて、その作業員に発砲した。 作業員の肩に命中し倒れこんだ。 「くっそ、こいつらなんで武装してんだ!」 コニーは階段付近で姿勢を低く取り銃を抜いた。 「まったくだ」 レイも姿勢を低く取り近くの物陰に隠れた。 奥の作業場から武装した作業員が数人出てきて発砲した。現場は一瞬で戦場と化した。
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