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工場には銃声が鳴り響く。戦場は5対2でレイとコニーは圧倒的に押されている。 「レイ!ここは食い止める!フレディを追え!」 銃声が鳴り響く中コニーは声を張って指示を出した レイは「…分かった…」 コニーの無謀とも思える指示に詰まりながらも了解し、3、4発作業員に向けて発砲しながら出口へ走った ドアを蹴破り、砂埃をあげる程の全力疾走で外側から裏に回る 「警察だ!止まれ!」 フレディを確認し、大声と共に銃を向ける 「随分早いのね」 フレディはあざ笑う 「余裕だな…作業員に武装させたのはあんたか」 「えぇ、物騒な世の中は何年経とうと変わらない」 「だが、いきなり撃つのは違うな」 「悪いけど、無駄話している暇はないの…じゃあね」 フレディは背を向け車に乗ろうとする 「動くなと言ったはずだ」 レイは銃を構え直す 「しつこいわね…彼を対処できる?」 フレディは横に立っていたスーツ姿の男に聞く 「はい」 長身で短髪のその男は腰のポシェットを開け、注射器を手に取った 「なんだそれは」 レイは注射器に目を向ける 「力さ…人間を遥かに超えるな」 スーツの男は、勢いよく注射器を腕に刺し薬剤を注入する。 すると、男の体はみるみる変化していく。スーツを突き破り背骨に沿って角が二本生え、腕は巨大化し、肌の色は真っ白で黒目が肥大してもはや人間の面影は無い。 「まじか…」 レイは状況に少し引いた 「警察はかなり面倒だから、跡形もなく殺しなさい」 フレディはそう言い残し、車に乗りエンジンをかけた 「待て!」 レイは車を追いかけようと走りだした。その瞬間、変わり果てた姿の男の巨大腕が伸びてレイの身体を激しく打ち飛ばした。 工場の壁に打ち付けられ、グッタリと地面に横たわる 「く…」 レイは、かすむ意識のなか走り出した車のナンバーを暗記した。 しかし、またしても男の巨大腕が伸びてくる 「ハードな仕事だな…まったく」 レイは素早く前に前転して避け、着地したと同時に男の右腕を撃った 「ぐぎゃあぁああ!」 男の被弾した腕から大量の血が噴き出した。肘部分に命中し、肘下がボトッと落ちる 次の瞬間休む間もなく次の攻撃が飛んでくる。
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