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「現場の情報を送るから、被害者の奥さんの情報が欲しいわ。」 「これまた了解」 レディは通信を切り、端末を閉じて再び腰のポシェットにしまうと、颯爽とパトカーに乗り込んだ。 コロニー警察のパトカーは登録者がハンドルの上部のセンサーを握ると、自動でエンジンが掛かる。 タイヤという概念は無くなり、空気で浮く形が主流になっていた。サイレンはボンネットの窪みに設置、二人席だ。しかしドアはチキュウにあった車と同じ仕組みで、手動で横に開く造りになっている。 アクセルを踏み、建設が続き汚染物質が充満している発展途中の街を颯爽と走っていった。 コロニー警察 北支局 本部5F 長官室 着信音が鳴りデスクに「新着メッセージ」の電子文字が広がる。 北支局長のパーライト・モローが「新着メッセージ」の文字をタッチすると、デスクと同じ大きさの電子モニターが出て来て門番が写った 「局長、例の捜査官が来ましたよ。」 1人の捜査官が訪問してきたようだ。 「通せ」 モローは通信を切り、デスクに乱雑に置かれた資料を見た ライダー・ハート捜査官と書かれた資料が広がっていた。
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