*18*一迅の刃

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「いやぁ、まさか蒼がねぇ」 「わたしが躾けましたゆえ、そこらの妖には劣らぬものと自負しております。……が、人のかたちを取ることが不得手でありましてな」 「足であるくの、むずかしい……あと、あお力つよいから、よくものをこわしちゃう……」 「悪気はないのです。このように反省しておりますので、どうかご寛恕(かんじょ)いただきますよう」 「あおも、きをつけます……」  この世の終わりのような面持ちで猛省されては、いよいよ胸が痛くなってきた。 「気にしないで。蒼がいい子だって、私は知ってるからね。どうせなら、楽しいおしゃべりでもしようよ!」 「んぅー……」  努めて優しく声をかけたつもりだが、蒼は困ったように眉尻を下げ、唸っている。  
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