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――んあ。
まずい、どうやら眠っていたらしい。急速に覚醒していくのを感じながら右手で目覚まし時計をつかんだ。
顔の前まで即座に引き寄せ時間を確認する。
4時半。まだ大丈夫だ。
ゆっくりと体を起こすと状況が読み込めてくる。
目の前のパソコンはブラックアウト。どうやらつけっぱなしで寝落ちしたらしい。
急いで立ち上げ直して確認すると、まだ数行しか書かれていないレポートが出てくる。
しかもこれ、最後のほう意味不明の文字列が…。
頭で押したのかな。消しておこう。
ま、まだ時間は6時間近くある。寝ぼけ眼をこすって何とか意識を保たせる。
一度立ち上がったほうがいいな。
冷蔵庫に何か入っていなかったっけ、と冷蔵庫のほうに歩き無造作に開けてみた。
あー、いつぞや買った炭酸飲料の残りがあった。これ絶対気の抜けてるやつじゃん。
まあないよりましかとふたを開け、のどの奥に押し込む。
何というか、すでに炭酸飲料ではなかったな。するりとのどを抜けていった。
今一度着席し、パソコンに向かい合う。
今度こそ書ききってやるからな。
俺はカタカタとキーボードをたたき続けた。
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