食べようか、食べまいか

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 そういえば、三毛さんにかりかりをやっていなかったと思い出し、俺は昼休みにエサをやりに帰った。 昨日は若手と話す機会に恵まれ、つい調子に乗ってしまった。 いやはや、先生と呼ばれる喜びとはまさに幸せだ。 家へ帰り、三歩で越えられる短い廊下を抜け、居間へ来た。 居間にはめかぶとろろにまみれた三毛さんと、台所が広がっていた。 「三毛さん……食べようか、食べまいか。もう少し考えてくれ……」 三毛は面目なさそうに小さくないた。
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