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「この子は捨てられない……絶対」 男がこの部屋を訪ねてくることは二度となかった。 主人は泣いた。 泣いて。 泣いて。 三日後には、またいつも通り私にスマホを向けてきた。 相変わらず『いいね』も『フォロワー』もほとんど増えない。そんな飼い猫の画像を、主人はちょっと腫れた目で幸せそうに眺めていた。
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