3 父の法事

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でも、 祐介兄さんは嫌な顔一つもせず、よく遊んでくれた。 私にとっては、10歳しか離れてないのに 父のような兄のような存在。 大きくなるにつれて徐々にあまり会わなくなったが、 親戚の中では一番親しい。 「38歳だもの。結婚しても不思議じゃないわよ。 「やっと結婚してくれる」って、おじさんはほっとしてたわよ。」 「アハハ、伯父さんらしい。」 祐介兄さんの父親、 私にとって伯父さんは、 母が事故にあった時、 母にリハビリセンターを紹介してくれたり、 何かあると心配してくれて連絡をくれたり、面倒見がいい人だ。 ただ、口うるさい面も。 容易に想像できて、笑ってしまった。
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