3 父の法事

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ユカちゃん、ニヤニヤ笑っている。 嗅ぎ付けるのが早そうなユカちゃん。 こんな些細なことで動揺していると知られたら……。 「ごめんね、 書類に目をとおしながらで、 話が中途半端になっちゃった。 桜木さんとは特に話してなかったよ。忙しそうだったし。」 「ふーん、そうだったんですか。」 ユカちゃん、口とは裏腹に疑っているような目。 「でも、桜木さんがパソコンに向かっている姿 独り占めで見ていたなんて羨ましいなあ。」 今度はうっとりとした表情。
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