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正直、
ユカちゃんのペースになかなか着いていけない。
私って、若くないんだろうなあ。
「桜木さん、今度いつ来ますか?」
「私は分からないよ。」
苦笑いしながら答えるのと同時に
「朝から私語は慎んでください。」
久保主任が怒り顕わにユカちゃんに向かって言った。
「すいません」
私は慌て頭を下げ、書類に再び目を向ける。
でも、
ユカちゃんは違った。
頭も下げず
「すいませんでした!
いつもニヤニヤして色んな女の人から、物乞いしている人を近くで見ていると、
一生懸命お仕事している人ステキに見えちゃって。
つい盛り上がっちゃいました。」
久保主任のデスクの上にある可愛いラッピングの箱の指差しながら、
しれっと言い退けた。
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