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「灯代さま~、カグさま~、シグさま~! 晩御飯の準備が出来たよ~!」
それからしばらくして、遠くから巴が私たちを呼ぶ声が聞こえてきた。
私たちはクーラーを切り、和室を出た。
右側にまっすぐ進み、突き当りのドアが開きっ放しになっている部屋に入る。
そこはフローリングの床で、少し大きめの4人掛けテーブルがある。
「わぁ~、美味しそう!」
今日の晩御飯は、白米、味噌汁、鮭の塩焼き、福神漬け。和食である。
美味しそう!
「席に着いた? それでは……」
「「「「いただきます」」」」
手を合わせてから皆で声をそろえて言う。
「巴、今日もとても美味しいです」
「本当? カグさまにそう言ってもらえると嬉しい!」
「トモ~、美味しいよ~」
「ありがとう、灯代さま!」
にこにこと笑う巴はとても嬉しそうだった。
時雨も美味しそうにご飯を頬張っている。
時雨もメニューは皆と同じなのだ。違うことは、お皿と食べている場所だけ。
「巴。美味い」
「えへへ、ありがとう」
時雨の尻尾が少し早く揺れている。
それを見て私と神楽は、顔を見合わせてクスクスと笑い合った 。
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