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アリスはさらに奥に進むと、森の中に急に長いテーブルと椅子が置いてある場所が見えた。
「何ここ…」
アリスが1人呟くと、アリスの呟きに返事をする声が聞こえた。
「ここはティーパーティの場所だよ、アリス」
すると先程まで誰もいなかった目の前の椅子に帽子を被った長身の男が座っていた。
「あなたは?」
アリスが聞くと、長身の男が答えた。
「そんなのは知らなくてもいい、今日はめでたい日だから自然と会えるだろう…」
そう言いながら長身の男は紅茶を飲み始めた。
アリスは長身の男に聞いた。
「めでたい日って何?誰かの誕生日なの?」
すると、長身の男が紅茶を置くと、持っていた杖を出して椅子に足をのせ、杖を机の上に叩きつけた。
「なんでもない日がめでたい日っ!」
アリスはそのよく分からない言葉も迫力に押されて呆然としていた。
「は?」
すると、森の中から突然2人が出てきた。
そこに現れたのはウサギの耳をつけた細身の男とどこかの兵かと思われるようなきっちりした格好をした男が現れた。
すると、きっちりした格好の男が喋り出した。
「久しぶりだねー帽子屋!」
帽子を被った男が返事した。
「やぁジャック、君のお目当ては用意しておいたよ…」
すると、ウサギが椅子に座りながら呟いた。
「アリスでしょ?そこにいるの?早くくれないかな?」
その言葉にアリスはゾッとした。
帽子屋はアリスをよそに話を進めた。
「まだだよ、デザートは最後にとっておくものだろ?」
アリスは自分が食べられるかと思い、自分の目の前にあったナイフを自分の首に当てた。
「なんなのあんた達、私はあなた達に食われるぐらいなら自分で死ぬ事を選ぶわ!」
そうアリスが叫ぶと帽子屋が呆れた声で言った。
「何を勘違いしてるんだい?アリス?これは君を歓迎するティーパーティだよ?」
アリスは安心しながらナイフを下ろすと、後ろから誰かに口を塞がれてアリスは気を失った。
アリスが目を覚ますと、暗い牢屋の様な所にいた
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