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ここは大学の講義室である。僕は、他の学生と共に講義を受けている。今日は宇宙相対論である。ブラックホールだの、中性子星だの、重力波だのと、ど素人には到底ついていけない内容だ。無学者や女に向かって話せば、変わり者扱いされる事ばかりだ。
しかし、それを僕は面白いと思って聴いている。他の学生も同じだ。幼い頃から宇宙に興味がある者がここへ来ているから、自分のことを変わってるとは考えたことがない。彗星が現れたら真っ先に見に行くような性分だから、女からモテたことがない。むしろ、話がわからない者をここで篩にかけられるから、その方がありがたい。
その中で、エレベーターの話に興味が湧いた。地球からエレベーターで目的の星に着けるというものだ。よく幼い頃から見たSFアニメで、ワープで遠い所へ一瞬でたどり着くシーンがある。時間は重力で歪められるから、違う星だと相殺されるというものだ。確かに、飛行機で西へ行くと1日遅くなり、東へ行くと1日進む。それと同じかなと思ってたところで講義が終わった。後は出席したハンコを貰って次へ進むだけだ。
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