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 「僕、田舎のおばあちゃんの家に行きたい。そこでトイレをしたい。」  「あそこはみんな壁が土だよ。便所も汚い。」  「じゃあ、ポンコツ高校へ行く。」  「わかった。わしは不登校になったから行けないが、君は行くといい。」  こうして孝三朗はポンコツ高校を目指して自転車に乗って出かけた。              15章・ポンコツ高校    孝三朗はポンコツ高校に到着した。京都の町にはないはずの砂浜が出現した。なぜか、そ   の砂浜には蛙がうようよいた。ゲゴーゲゴーとあまりにもうるさいので孝三朗は耳を塞い   だ。そこへ自閉症でコミュニケーションが出来ないはずの孫君が現れた。孫君は言った。  「蛙がいるということは蛇もいるよ。」  「え?蛇?」  孝三朗は爬虫類が嫌いだ。勿論そんなに好きな人は少ないと思われるが---。そして蛇が   一斉に砂浜の中から出現した。  「ぎゃー!助けて!」  孝三朗は無我夢中で砂浜を後にした。どうしてもポンコツ高校へは辿り着けない。ここは   一体どこなのだろうか?  「馬鹿め。ここは択捉島だ。」
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