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 ここは精神病院である。どうやってここから出てウナギを食おうと言うのか?  しかし問題はいとも簡単に解決した。その男は「外出届」を出してさっさと外に出たので   ある。孝三朗も「外出届」を書いた。そして孝三朗の故郷の町のうなぎ屋へ入った。壁が   崩れかけている座敷へ上がり、ウナギを二人で食べた。すると孝三朗の故郷の町はなぜか   京都に変わってしまった。  その瞬間にうなぎ屋も友人も消えてしまった。                17章・コマネチ         そこへあの木村が現れた。歳が若い癖に孝三朗に文句ばかり言う教師である。こいつがな   ぜか「一緒に修学旅行の下見に行こう」と言い出した。そこで二人は先ずは神戸製鋼で栄   えてきた町である加古川へ行った。そして京都へ戻ってきた。孝三朗は京都駅からバスに   乗った。すると共産主義時代のルーマニアに着いた。     
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