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~ 人生の始まり ~
ある日、ある街の病院で、一つの小さな産声が響いた。
3000gの、軽く小さな命に、その場の誰もが喜び、祝福した。
私にその時の記憶はない。
だけど、今の私がその立場なら、きっと嬉しかっただろうなと思う。
その時に私は初めて、両親からプレゼントをもらった。
私の、希羅(キラ)という名前だ。
きっと私も、お母さんも、お父さんも喜んでいた。
だけど、まさかこんな人生を歩むなんて、この時の私は思ってもいなかっただろう。
不幸とまではいかないかもしれない。
でも、少なくとも私は、幸せではない。
そんな私の人生を、これから書いていこうと思う。
ありふれすぎて、きっと飽きてしまうかもしれない。
だけどこれは、この物語は、私が伝えたかった本音。
聞いてほしい。
誰か一人でもいい。
どうかお願いだから・・・
「私を・・・孤独から救ってください・・・」
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