独りぼっちの記録

～ 初めての学校生活 ～

入学式が終わり、私の初めての学校生活が始まった。
一年生はたったの四人。
先に席について待っていた数人の二年生の前に立ち、一人ずつ自己紹介をした。
私の住んでいたところは田舎で、子供がとても少なかった。
なので、学校の全生徒を集めても30人にも満たない。
普通の学校のひとクラスほどもなかった。
なのでクラスは一年生と二年生でまとめられていた。
全員の自己紹介が終わると、二年生達は嬉しそうに拍手をしていた。
昼休みになると、クラスみんなで(私のクラスは9人)集まって楽しそうに好きな食べ物などを話していたが、私は上手く入れなかった。
今まで友達もいなかったし、楽しく会話なんてこともあまりなかったから。
みんな優しく話しかけてくれたが、それに小さな声で答えるくらいで、自分からは話せない。
なにより、会話よりも隣から向けられる視線が怖く、会話どころではなかった。