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優介くんへ。
あなたがこのメールを読んでいるとき、私は、この世にいないと思います。
優介くん、ごめんなさい。
私は、あなたに嘘をついてしまいました。
あの雪の日に、ずっと待ってると約束したのに、私は、その約束を守れませんでした。
本当は、優介くんともっと一緒にいたかった。
買い物に行って、たくさんお話して、色んなところに行って。
そしていつか、一緒に暮らすようになって。
私がご飯を作っていると、優介くんが帰って来るんです。
お腹を空かせて、私が作ったご飯を食べて、その日にあったことを話してくれて。
そう考えただけで、とても幸せな気持ちになります。
でも、どうやらそれは、叶わないようです。
それでも、優介くんと過ごした毎日も、メールのやり取りも、私にとっては、かけがえのないものでした。生きる力を与えてくれました。
狭かった私の世界が、こんなにも素晴らしいものだったんだと教えてくれました。
あなたから、私へ。
たくさんの思い出を貰えて、私は、本当に幸せでした。
私は、優介くんのそばにはいられません。
でも優介くんなら、きっと、また別の誰かを幸せにできるはずです。
優介くん、どうか、幸せになってください。
それが、今の私の願いです。
優介くん。
ありがとう。
私は、あなたが大好きです。
心から、大好きです。
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