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優介と楓は恥ずかしさのあまり、二人揃って顔を真っ赤にさせ下を向く。
そんな二人を交互に見た凪咲は、再び大きく息を吐き出した。
「……もう、怒られても知らないからね」
凪咲は二人を放置し、廊下を歩き始める。
「お姉ちゃん……?」
「私、自分の部屋で昼寝をするから。しばらく起きないわよ、たぶん。楓? 私が見ていなくても、ちゃんと寝ていなさいよ?」
「う、うん。分かった……」
凪咲はやれやれといった顔を浮かべ、階段を上り、二階へと消えていった。
残された楓は、改めて優介に顔を向ける。
「……話してもいいって」
「みたいだな」
二人は、くすくすと笑い合った。
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