第一章

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「もしもし? 起きてくれる?」 「んぁ?」 「やれやれ やっと起きてくれたか」 「誰? てか此処は?」 「一応 神様 此処はまぁどこでもない場所かな」 「なるほど で何の御用でしょうか?」 「飲み込み早いってか適当だな まぁいいが…君は選ばれたんだ」 「選ばれたって何に?」 「異世界に行く事が出来る人にだ」 「ちょっちょっと待った! 急展開過ぎて頭がついてこないんだけど! ってそっか夢か! 夢なら何でもありだもんね!」 「現実逃避すな まぁいきなりで驚くのも無理はないが とりあえず3つ何でも願いを叶えてやる まずはどの世界に行きたい?」 「それなら少年陰陽師の世界に行きたい! ちなみにこれって1つ目になる?」 「ならないよ」 「じゃ1つ目は今まで見たり聞いたりした全ての漫画や アニメのキャラの能力を使い放題!」 「いやいやいや! ちょっと待て! 君が見聞きした物って相当な量だぞ!」 「そうだっけ?」 「そうだ! まぁ何でもと言ったからな 1つ目はそれとして2つ目は?」 「そうだなぁ 鬼になって見たいかな」 「それはオススメしない どういう世界かわかっているだろう」 「わかっているからこそさ それに1つ目のお願いがあれば鬼でもやっていけるし 人の姿になる事も出来るだろう? 最強じゃん」 「………わかった 最後の3つ目はどうする?」 「悩むなぁ 鬼になったら身体も丈夫だし1つ目のお願いがあれば 更に凄い事 出来るからなぁ」 「どうする?」 「あっそうだ! 今まで聞いたアニソンとかボカロの曲! あれ全部 覚えときたい!」 「構わないが衣食住に関しての願いが一切ないんだが?」 「それは大丈夫! なんとかなるさ」 「お気楽だな なりたい鬼の姿を頭の中で思い描いてくれ その姿にしてやってから送ってやろう」 「はいは~い」 目を閉じて言われた通り細部にまで思い描いていく。 髪の色や目の色はもちろんだが服の柄や装飾品に至るまで 事細やかにだ。 注文が多いと思ったが敢えて口にはしなかった神様。 思い通りの姿にしてやるが目を閉じているので 気付かない。 それを良いことにそっと離れると足元には穴が開いた フワリと風が吹いた気がして目を開けると落下していた 声にならない絶叫をするはめになったのだった。
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