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「ほんと、もう、なんなんだよ。お前のこと理解しようとしてた俺はなんだったわけ? お前はあっさり手放せるんだよな。今までだって、PMSのせいだと思ってたけど、本気で別れたがってたんじゃないの?」 別れたかったわけじゃない。 別れたほうがいいと思ってただけだ。 それも、生理前の1~2週間だけ。 生理が始まれば、そんなことを考えてしまった自分が情けなく思えて、涼太に申し訳なくなって。 毎月、毎月そんなことを繰り返していた。 今だって、涼太にこんな辛そうな声を出させる私なんか彼女でいる資格なんてないと思っている。 でもきっと、またこの期間が終われば後悔することもわかっている。 わかってはいるけど、「今」の私が考えることはやっぱりひとつだけで。 「……そこは否定しろよ」 ただ言葉が出なかっただけなのに。 沈黙を肯定と取られてしまったようだ。 どう説明しても伝わらない気がする。 止まらない涙のせいで頭が痛くなってきて。 もう何も考えたくないなぁ。 「涼太。ごめんね。今までありがとう」 それだけ言って、通話終了ボタンをタップした。 そのままスマホの電源を切る。 最低なことをしている自覚はある。 でもこれ以上話していられなかった。 声を上げて泣いた。 子供みたいに、バカみたいに、大声を上げて泣いた――。
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