毒盛りの料理長

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 あの日、私は親愛する料理長から何を、与えられていたのか。  毒なんか盛って、どうして料理長への弔いが出来るだろう。  ……悪党どもにもっとお似合いな『毒』があるのではないか。  私は、その『毒』をたっぷり盛るべきなのではないのか。  今、悪を忘れさせる致命的な『毒』をふんだんに皿に盛る。  さぁ召し上がれ、食事の席は和やかに、時に騒がしくも良い。  礼儀も忘れた連中のごちそうさまが聞こえる。                              おわり
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