43人が本棚に入れています
本棚に追加
/301ページ
あの日、私は親愛する料理長から何を、与えられていたのか。
毒なんか盛って、どうして料理長への弔いが出来るだろう。
……悪党どもにもっとお似合いな『毒』があるのではないか。
私は、その『毒』をたっぷり盛るべきなのではないのか。
今、悪を忘れさせる致命的な『毒』をふんだんに皿に盛る。
さぁ召し上がれ、食事の席は和やかに、時に騒がしくも良い。
礼儀も忘れた連中のごちそうさまが聞こえる。
おわり
最初のコメントを投稿しよう!