妃になるずっと前だけど……おじい様のお話

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ブリジット、オリバー娘夫婦が来ると、急に私のベッドの周りはうるさくなった。 「お義父様!! うちのダリアは可愛いのですよ。ちょっと目がつり上がり気味で赤髪に緑の目。これは悪役令嬢にむいているのではないでしょうか? 可愛いですよ。あのくらいの子がわがまま言うのは…… 大きくなっても、きっと可愛いに違いありません!」 オリバーは楽しそうに末娘の話をした。 その横で、ブリジットは黙って微笑んでいる。 ダリアは大人しい子というイメージしかなかったのだが、むしろカルヴィンの子、アマンダの方がうるさかった気がする。 自我の目覚めで自分の道を進むことがわかったのか……
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