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「でも混乱していなくて、よかったわ。前世を思い出すと、攪乱してしまうと……こちらも強制的にしたくないもの」
強制的に???なんだか怖い……
「聞きたい?」
伯母様の赤い唇は怖いです。
「まあ、あなたには関係ない話よね」
くすくすと笑った。
「伯母様は……」
「私の前世を知りたいの?高くつくわよ。まあ、出身地ぐらいは、自由の国、フランスよ」
この押しの強さ、外国からの転生でしたか……わかります。
「私の末息子も前世持ちよ。あなたと同じジャポンから来ているわ。
ちょうどこの学校の3年生にいるから、会ってらっしゃい」
そう言うと、最後の一滴を優雅に口にした。
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