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ああ……たった今、記憶……前世の記憶が戻り……ました。
私、ダリア・モネ・フレア
末席とは言え、貴族令嬢です。
魔法学院の生徒で、王子の妃選びの候補に名乗り出ようとしていた時に……、王子の周りで取り巻きの一人に魔法で攻撃されました。
「ジーア・ウィスカ・クロッホ」
小石大の氷の塊が多く襲ってきて……
その衝撃はかなり大きく、踏ん張ることが出来ず……後頭部を壁にかなり勢いでぶつけました。
痛い……何も上級魔法で攻撃しなくてもいいじゃない!
体中の血液が頭に行ってしまったように、そこだけジンジンとし、身体の中で大時計が鳴っているような音がするのです。
揺れる景色の中で……走馬灯のように自分の短すぎる人生を思い出し、ついでに前世まで思い出したのです。
…… 焦点が合うと、心配そうにしている王子が居た。
ええっと、なにこれ?
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