秘密の香りがする

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ええええ、なんで私とのへだたりがこんなにあるの?? ライオネル様と妃デアドラは不仲なんでしょ。 眉間にしわ寄せて、問い詰め痛いけど、公表できない関係だから、黙って聞いていると…… 「私どもはマキシム王子の妃候補を降りると聞いて、ビックリしましたけど、舞踏会の話聞き、ああお二人は一目で恋に落ちたのだと思いましたわ」 「そうですわ。恋に落ちた二人。皇太子と男爵令嬢」 ミミがとろんとした目で見てきた。 何かに酔っています?? 「応援していますわ」 いや~、応援されてもな。 ならないって言っているのに…… それよりも……デアドラのこと、気になる。 何で不仲といううわさがないのか。 そういえば、ニコラも前に他の子に手を出したらデアドラに嘆くとか言っていたよね。 デアドラとその家臣、ハイド伯は何者なの?
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