0.Dimension Walker

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その日、夕方までに売れた帽子は一つだけ 買ってくれたのは人のいい老夫婦だった。 売れなかったことへの申し訳なさに 僕は肩を落としながら帰路についた。 そんな時、ふと聞こえた馬の駆ける音。 遠い前方からいくつものそれが聞こえてきて 僕は慌てて道端の木陰に隠れてやり過ごした。
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