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そんな彼女に変化が訪れたのは先週のことである。
休学していた大学に戻る手続きをし、来週から復学する頃である。
病院やキャンパスからの帰りにつけられている感じがするのである。
帰りの道端、駅のホーム等で視線を感じるのである。
確かに、足に後遺症が残り杖をついて歩く姿を奇異に見る人もいるが、そのような視線はもうなれている。
そのようなものでなく、彼女への憎悪というか、悪意を感じてるようなのだ。
彼女の愛猫もそういう視線に気づくのか彼女に向かい「ニャー」と一鳴きし、家路につくよう促すのである。
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