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スパークリング・ハスタティ
「シア・フレイアスターならびにオーランティアカ姉妹のハンターライセンスを剥奪し、三名を大量破壊兵器と認定する」
「完全破壊および生死を問わず、いかなる状態であれ当該兵器の処分を断定できると認めるに足りる証拠を持参せし者に相応の報酬を支払う」
全宇宙から追われる身となったフレイアスター家の明日はどっちだ?
■ スパークリング・ハスタティ
量子バンドレーダーの見えざる触手が虚空をひと払いすると大小千隻余りの敵影が現れた。
あたかも春の雪解けを待って草木が芽吹くように天空をめざして一直線に伸びあがる。
その統制のとれた動きにシアは不自然さを感じた。ハンターは自分の利益を最優先する独立事業主がほとんどだ。
ギルドが大量破壊兵器認定した案件が個人の手に余る場合や、諸経費を分担した方が有利な場合にハンター同士が手を組むことはある。
しかし、こうも綺麗に二手に分かれて挟み撃ちにくるとはどういう風の吹き回しだろう。雀の涙ほどの報酬を仲よく分かち合うのだろうか。
「もっと我先を争って然るべきだわ。気をつけて、何か裏があるはず」
彼女は各艦に注意を促した。
さて、挟撃をどうかわすか。
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