まさかのライセンス剥奪? いきなりの艦隊戦!

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 サブシステムが警報を発した段階でフレイアスター家は大艦隊に包囲されつつあった。  戦闘指揮所のメインモニタがブラックアウトする。続いて舷窓から閃光があふれ、艦が大きく揺れる。  ライブシップの強力な防護フィールドが脊髄反射で作動。どうにか事なきを得た。 「何なの? いきなり」  戸惑うシアに艦艇防衛システムが敵の戦力評価結果を伝える。 「デストロイド指数、ハンターギルド所属標準型ライブシップと対等」 「はは?ん……そ?ゆ?事? どうやら大量破壊兵器(モビック)認定されちゃったみたいね! わたしたち」  早い話が、拳銃を帯びた現職の警官が制服を着たまま解雇されたのと同様、無資格となったフレイアスター家は同業者の格好の獲物となった。  お約束の超長距離艦砲射撃が束になって突き刺さる。 「おか?さん、あれを使って!」  サンダーソニア号の艦載機用エレベーターが飛行甲板にボーイングX?37改軍用シャトルを運び上げる。  究極戦艦ゲティスバーグ。三日間戦争(スリーデーマーチ)を勝ち抜いたシアのもう一つの現身(うつしみ)である。  その卓越した艦隊指揮能力たるや提督数名分に匹敵する。実際に彼女は複数の艦隊を同時に運用した。 「いくわよ! シア・フレイアスター無双伝説、リバイバル!」     
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