スパークリング・ハスタティ

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 各機はオートパイロットであるが、その位置、速度、コンディションは脳波リンクを経由して提督たるソニアの頭に流れ込む。  ━━第二飛行隊は近接格闘に特化した船団をアウトレンジから狙い撃ち、第三飛行隊は遠隔武器を満載した集団を内懐から切り崩せ!  期待に胸を膨らませ、旅路を思いめぐらす修学旅行生のように彼女は空想の駒を進めた。  苦心惨憺して稼いだ報奨金を惜しげなく注ぎ込み、めいめいのこだわりでカスタマイズしたであろうハンター達の船が吹き飛ぶ様子にソニアは胸がすく思いだ。  トムキャットどもは野に放たれた野獣のごとく、破壊と殺戮の限りを尽くしている。  ■ 謎のキャプチャー 「かなり弱って来たようね。わたしが出るまでもないかしら」  シアは強襲揚陸艦(フレイアスター)を屍累々たる戦場の奥へ進めた。  既にオーランティアカの姉妹が沈めた艦だけで六百隻を超えた。挟撃の片翼は消滅し、残る陣営も統率を失っている。  それでも、気骨のある古株は攻撃を諦めない。  残るは約四百隻。あまたの生死をかいくぐり、報酬ランキングのしのぎを削る猛者たちだ。  長年の経験と実績から導き出された戦術は似通ってくるのだろうか。誰が音頭を取るというわけでもなく、自然と獲物を追い込む軌道に収れんしていく。 「あいつら、知ってる……」     
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