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きらきらはここから始まった③
桜のいる学校へ転校する前の話。
俺は自立したくて母さんの知り合いがやってるアパートで一人暮らしを始めた。
「私、レイ! そしてこっちが凛ちゃんだよ!!」
「どうも」
学校――……
「はぁ……お前らの話が長いせいで遅刻しそうになっただろ」
「原因の中に私まで入れないでちょうだい」
「ハロ~♪そこのボーイ遅かったね♪」
ゴッ!
何なんだ、この英語混じりの中途半端な日本語は……変なヤツだな。
見ると、ソイツは机の上に足を組んで座っている。
俺を見てキャハハと楽しそうに……なんかイラッとくるな。
「あっ、唯ちゃんおはよー!」
「グッモーニング! 間に合って良かったね!」
「頼むから日本語喋ってくれ……」
「あっ、ミーは鳴海唯だよ! ナイストゥミートゥー♪」
「別に自己紹介しろとは言っていない」
「素直じゃないなぁ……ハッピーな癖に!」
なんでバカにされているんだよ俺は?
「素直じゃないのは凛ちゃんもだよね!」
「わ、私は別に……」
はてさて、これからの俺の生活は一体……
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