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「それよりな、愛美」
「レキだ」
ニンジンの皮を剥こうとしてる時に話しかけてくる兄貴に即答してやった。
……そう、身分を隠すには異名も必要だ。
だから俺は自分の力から冷気→レキと名乗っている。
「そんなにピリピリするなよ……なんかさ、最近全然笑わないよな? まだ、あの事を?」
「それがどーした……」
俺は過去に両親を亡くしてる。
とある事情の中に含まれてるので今は話せないが……まぁ、色々と面倒なんだよ。
俺はこれからも、レキとして自分の運命を背負っていく。……孤独な自分と戦う為の運命をな。
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