きらきらはここから始まった

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ジリリリリリ…… 静かな部屋で、目覚ましの音が鳴る。 私・橋本桜はその音に気付かず布団に潜り込んで夢うつつ状態を楽しんでいたのだ。 ……いや、詳しくは気付かないフリをしていた。 「桜ー、今日は転校生が来る日でしょ!? 遅刻してどうするの!」 「ハッ、そうだった!!」 私は慌てて上体を起こした。 そして、身支度を高速で整え階下にあるリビングへと急ぐ。 ……急ぐ、しかし。 「ぎゃぁぁぁぁーーーっ!!」 女の子らしくない声を上げて階段から転げ落ちてしまった。それを見ていた姉が、クスッとバカにしたような笑みを浮かべる。 「ダッサ。朝からスゲー声出して……近所迷惑だぞ」
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