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きらきらはここから始まった②
「異世界への光よ、己の道を指し示せ!」
人気のいない住宅街で、俺と幼馴染みのレンは異世界への扉を開く。
俺は氷の使いで一国の姫、隣にいるレンは王子だ。
異世界での任務を終えると、俺は自宅に帰る。
実は今いる世界は俺の国じゃない。とある事情で国を追われて逃げてきて身分を隠している。
「愛美~! 帰ったかー!」
「いきなり抱き付くな! バカ兄貴!! それと、ここではそんな名前で呼ぶなと言っただろ!?」
玄関の扉を開けるなり抱き付いてきそうになった兄貴をグーパンチでブッ飛ばす。
「いてて……だからって何も殴る事ないだろ!?」
「はぁっ……美菜を隣国の王に紹介した後に国を追われるとはどういう事だよ……」
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