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「若葉先生、もうみんな寝てるよ。
すぐ起きてくる子もいるから、早く連絡ノート書いちゃおう」
「あ、すみません。分かりました」
いけない、ぼーっとしてた。
子どもたちをお昼寝で寝かしつけてあげてる時間って、ついトリップしちゃうんだよね。
私は、この4月で保育士3年目。
今年は8年目の先輩と新卒入社の1年目の子と3人で、1歳児のクラスを受け持つことになった。
新学期が始まったばかりで生活リズムが乱れたり、環境に慣れなかったりで眠りが浅く、起きて泣き出してしまう子もいるので、
この短い時間にどれだけ事務仕事を済ませられるかが勝負なのだ。
バタバタと寝巻きに着替えさせたため、まずは散らかった服をきちんと畳んで片付けてから連絡ノートを書くために机に向かった。
このお昼寝の時間に職員のお昼ご飯も順番にまわすので、すっかり早食いが板についてしまった。
無事にお昼の時間も終わり、子どもたちを起こして着替えさせおやつをあげる。
その後は保護者のお迎えを待つだけだ。
大切な命を預かる仕事なので、常に全体に目を配り気が抜けないが、なんとか毎日奮闘している。
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