黒ネコと黄泉

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黒ネコと黄泉

どれくらい昔だろう… 私を可愛がってくれた人達が 水溜まりの上で動かなくなっていたのは。 その時の私は、 それが何なのかわからなかった。 今なら、ハッキリわかる… 家族4人は自宅で殺されていた。 私は、その場にいたのに 逃げてしまった… ビックリしたし怖かったから。 私が戻った時には、水溜まりができていた。 呼んでも頭を撫でてくれなかった… 開いた目は、私を見てはくれなった。 それから、食べ物を食べられなくなった ある日ーーー 『君を家族に会わせてあげよう。そして、家族のお願いを叶えてあげるんだ』 そんな言葉を言われ 私は猫又の代筆屋になった。 死者の恨みを晴らすため。 そして、私は 家族が自分達を殺した犯人を殺したのを見届けた…
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