黄泉と迷い家

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黄泉と迷い家

私と迷い家(まよいが)は ずっと一緒。 私が猫又になった時 現れ今はカフェになっている。 そして、このカフェには 九十九神がいる… ある記者が残した事件資料。 これは、預かりもの。 持ち主は、この資料を書いた記者の孫。 彼女は、私の目の前で死んでしまった。 私が彼女宛ての手紙を代筆した… だから、死んでしまった…違う 彼女は、私が傷つかないように 生き返った依頼人と共に 崖から身を投げた…復讐の連鎖を すべてを終わらせた。 遺書にそう書いてあった。 そして、また逢えると。 その数年後、鳴るはずのない 彼女の携帯が鳴り、指示された場所へ そこには、女の子が迷子になっていた。 子供が一人で踏み入るわけのない山で。 その女の子が今、私の傍にいるウサギ。 死んだ彼女の生まれ変わり。 全然似ていない。 でも…わかる。 ウサギは、彼女。 祖父の意志を継いで記者になり、 祖父と同じように私にたどり着いて 死んでしまった… そして、また 私にたどり着いた。 彼女の祖父が残した事件資料が 九十九神になり 私とウサギに事件を教えてくれる。
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