0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ガラス戸に手を当て、ゆっくりとガラス戸を開ける。
部屋の中に顔を入れると、ベッドから寝息が聞こえてくる。
俺は靴も脱がずに部屋に上がり、ガラス戸を閉め、鍵をかける。
ベッドに近づき、そこであお向けで寝ている住人の女性を見下ろす。
女性は、二十代前半ぐらいだった。
(・・・・・・・・・・・・・・)
これからすることを考えて、俺の手が震える。
だけど分かっている。
これは恐れではない。
これから得られる快楽に対しての武者震いだろう。
頭の中で手順を反復する。
まずは左手で口を押さえ、右手を首に置き、抵抗しないように脅す。
そう考えて、左手を女性に伸ばしたとき、
ーーーーーーーーカチャ。
(ーーーーー!!)
玄関のほうから鍵を開ける音がした。
最初のコメントを投稿しよう!