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(・・・・・・・・・?)
顔に落ちてきた水滴を手で拭うと、なにか違和感を感じた。
それは、水にしては粘り気があるような気がした。
そして気づく。
(・・・・・・これ、血か?なんで?)
落ちてきた水滴の正体は血だった。
そしてそれは、断続的に顔に滴り落ちてきた。
全身に鳥肌が立つぐらい嫌悪感が湧き上がってきたが、侵入者に気づかれるわけにはいかず、ただただじっとしていた。
その中で俺は、ある考えが浮かぶ。
(さっきの衝撃って・・・・まさかこいつがベッドに寝てた子を殺したのか!?)
そう考えると、余計に恐怖が湧いてくる。
なぜなら、ベッドの女性が殺されているとしたら、いま、俺の上には死体が横たわっているとゆうことだ。
時間が数分後、侵入者は部屋を出て、ガチャと扉を閉める音がした。
(・・・・・・・・・・・・・)
死体が横たわる部屋に取り残された俺はどうするべきか戸惑っていた。
もちろんこの部屋から出ていくのは当たり前だが、いつ出ていくべきか。
いま外に出たら犯人と鉢合わせするかもしれない。
そしたら俺まで殺されるかもしれない。
だが、あまり時間を掛けすぎても、ここから逃げたあとに、警察が捜査して、俺が犯人だと疑われるかもしれない。
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