脳幹出血

4/4
前へ
/2870ページ
次へ
妻が倒れて次の日には、上司と同僚が見舞い来てくれた。上司は、仕事は気にするな。奥さんの側にいてあげなさい。優しい言葉をくれた。 同僚は、昔からの付き合いが頼りになる先輩で、 同僚前で我慢していた涙を流した。 同僚は、泣き止むまで一緒にいてくれた。 何も話さず語らず、ただ、泣き止むまで側に いてくれた。子供達や親達の前で泣けなかった。 気丈に振る舞った。そうしないと、事の重大さで 皆が耐えられなかったと思う。 同僚に慰めてくれた。諦めずに冷静になれ! 同僚が来て、泣けたことで冷静になれた。 冷静になれたことで、希望を持つことができた。 三日間乗り越えたら、必ず意識を戻して幸せな家庭に戻れる。 来年の今日には、この出来事を笑って過ごせると 信じていた。 儚い希望だけど奮い立つことができた。 妻の病室に戻って妻の側にいたけど、 妻は眠って反応がない。状態は砂時計のよういに 少しずつ悪くなってきた。
/2870ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1707人が本棚に入れています
本棚に追加